湿気対策の基本
湿気対策の基本は下記の
| 1,室内での水蒸気の発生量を減らす。 |
| 2,湿気を吸収・放湿する建材を使う。 |
| 3,空気を冷やさない。 |
| 4,空気の流れ(風)を計画する。 |
の4点です。
1,室内の水蒸気発生量を減らす。
●普段の生活でできる事
1,室内での洗濯干しをしない。
2,観葉植物を置かない。
3,お風呂の水は残さない。
4,石油ストーブ類の暖房はなるべく避ける。
(灯油やガスによる燃焼系の暖房は燃焼の際、水蒸気が発生するため)
C+O2→CO2 H+O2→H2O
5,結露で発生した水分はきれいにふき取る。
6,布団を干す。
7,畳干しを行う。→ホットカーペットでも代用できる。
8,除湿器を使う。
9,雨漏れ、給排水の欠損による水の流入が無いか点検する。
●改修工事でできる事
1,床下に防湿コンクリート・防湿シートの設置(地中からの湿気が上がっている場合)
2,防水工事(雨漏れの場合)
3,お風呂をユニットバスに変える。
4,敷地の地下水位が高い場合は、集水パイプ等を用いて建物内への湿気の流入を避ける。

浴室が、コンクリートやコンクリートブロックで仕切られた場合、壁内部や接合部分で結露を起こす可能性が高い。
特に水回りは、水蒸気の発生量が多いので、結露を避けるため昼夜の温度差を減らす等の注意が必要。
●新築時の注意
1,地下水位が高いときは、防湿コンクリートを設置する。
2,敷地から、土間の位置を必ず高くする。 →雨水の流入を避ける事
3,なるべく周りが田んぼや水路の覆われたところに家を建てない。
2,調湿建材の利用
●新築・改修工事でできる事
1,吸放湿ができる調湿建材を、壁・床・天井に使う。
調湿材が吸収した湿気は、乾燥した屋外の空気を室内に取り入れることで放湿させる。
注意点
外部に面した壁部分に調湿建材を用いると、建材内部で結露を起こしカビが発生する場合も多いので、注意が必要。
3、温度の一定化
●改修工事・新築工事でできる事
1,床下・壁・天井の断熱工事を行う。
下階に駐車スペースなど外部に面するスペースが有る場合は特に注意が必要。
2,開口部に断熱サッシ 復層ガラス等を用いる。
3,床下の温度を一定に保つ。
(地中の熱は、一年を通してまた、一日を通して一定温度に保たれているため、この熱を建物内に取り込むと、夜間の温度低下が起きず、結露が発生しにくい。)
基礎断熱による床下温度の一定化・地熱の放熱など
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注意点→内部結露の防止例
寒冷な地域は、断熱材内で結露する事が有るため、温度の高い室内側に防湿シートを張り、断熱材内の結露発生を防止する。 |
4、乾燥した空気を取り入れる。空気の流れ(風)を計画する。
●普段の生活でできる事
1,晴れた日の日中は思いきって窓をあける。(雨天の翌日は湿気が多い。)
→押入・物入れ・流し台の開口部もあける。
2,畳の上にカーペットを敷かない。(畳中の湿気が抜けないため)
4,タンスと壁の間は3cmほど隙間をあける。
5,すのこを使って押入の床と壁に空間を作る。押入に詰め込みすぎない。
6,炊事の際は換気扇を回す。
7,気温の下がる夜間は相対湿度が高いので、なるべく換気を避ける。
●新築・改築工事で留意する点
洗面所や浴室など水回りの換気は、換気扇による機械換気を行います。また、住宅の高気密・高断熱化に伴い、24時間換気システムも普及してきました。
しかし、こうした機械換気のみならず、自然換気をあわせて空気の流れを計画する事が重要だと考えます。
自然換気を積極的に利用する。
空気に圧力差があると、圧力の高い方から低い方へ空気の流れが生じます。これを自然換気といいます。
晴れた日の日中は、屋外の空気は乾燥しています。乾燥した空気を部屋の中に取り入れる事で、室内にたまった湿気を屋外に放湿するこことができます。
自然換気をうまく採り入れるには
流入側では開口位置を低くしたり、植栽等で流入側の温度を下げたりし、逆に流出側では開口位置を高くする等の工夫で、計画的に風の流れを作ることができます。
●自然換気の基本
1,換気量は、風速に比例する。
2,換気量は、開口部の面積に比例する。
3,換気量は、吸・排気口の高さの差の平方根に比例する。
4,換気量は、室内と室外の温度差の平方根に比例する。 |

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機械換気は理屈に忠実に
床下換気扇を利用される場合、なかなか乾燥しないと言われるケースも少なくありません。
実は設置の仕方に問題が有ります。
夜間に床下換気扇を利用すると、湿気を帯びた空気を呼び込みますので、タイマーなどで夜間は稼働しないようにしたり、流入側を南側するなど、乾燥した空気を取り入れる工夫が必要です。
湿気の問題は建築専門家に相談
湿気の問題は、「水蒸気の発生量」「熱」「換気」などの問題が複雑に絡んでおり、建物の劣化につながるばかりでは無く、アレルギー疾患など健康被害を及ぼす等重要な課題です。
また、私ども建築専門家でも調査をしなければ、対処はできません。
新築はもちろんのこと、改修工事なども含めて専門家に相談されることをお勧めいたします。
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